平成29年2月15日
上 場 会 社 名 アサヒグループホールディングス株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2502 URL https://www.asahigroup-holdings.com/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 小路 明善
問合せ先責任者 (役職名) 広報部門ゼネラルマネジャー (氏名) 中原 康博 (TEL) 03-5608-5126
定時株主総会開催予定日 平成29年3月28日 配当支払開始予定日 平成29年3月29日
有価証券報告書提出予定日 平成29年3月29日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有
(百万円未満切捨て)
1.平成28年12月期の連結業績(平成28年1月1日~平成28年12月31日)
(1)連結経営成績
(%表示は対前期増減率)売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益
親会社の所有者 に帰属する
当期利益
当期包括利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
平成28年12月期 1,706,901 1.0 136,889 41.7 150,068 27.6 87,115 16.8 89,221 17.8 61,627 16.1 平成27年12月期 1,689,527 - 96,626 - 117,563 - 74,600 - 75,770 - 53,090 -
基本的1株当たり 当期利益
希薄化後1株当 たり当期利益
親会社所有者帰属 持分当期利益率
資産合計 税引前利益率
売上収益 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
平成28年12月期 194.75 194.75 11.0 7.7 8.0
平成27年12月期 164.82 164.75 9.7 6.5 5.7
(参考)持分法による投資損益 平成28年12月期 1,974百万円 平成27年12月期 17,627百万円
(参考)事業利益 平成28年12月期 148,486百万円(5.5%) 平成27年12月期 140,691百万円(-%) 売上収益事業利益率 平成28年12月期 8.7% 平成27年12月期 8.3%
※事業利益は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した恒常的な事業の業績を測る利益指標です。 IFRSで定義されている指標ではありませんが、財務諸表利用者にとって有用であると考え自主的に開示しております。
(2)連結財政状態
資産合計 資本合計
親会社の所有者に 帰属する持分
親会社所有者 帰属持分比率
1株当たり親会社 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
平成28年12月期 2,086,381 846,105 836,354 40.1 1,825.57 平成27年12月期 1,804,673 803,682 789,420 43.7 1,723.97
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による キャッシュ・フロー投資活動による キャッシュ・フロー
財務活動による キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
平成28年12月期 154,452 △268,507 119,554 48,459 平成27年12月期 116,471 △77,083 △75,250 43,290
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額
(合計)
配当性向 (連結)
親会社所有者 帰属持分配当率 第1四半期末第2四半期末第3四半期末 期末 合計 (連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
平成27年12月期 - 24.00 - 26.00 50.00 22,895 30.3 2.9 平成28年12月期 - 26.00 - 28.00 54.00 24,739 27.7 3.0 平成29年12月期(予想) - 30.00 - 30.00 60.00 28.6
3.平成29年12月期の連結業績予想(平成29年1月1日~平成29年12月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率) 売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益
親会社の所有者 に帰属する
当期利益
基本的1株当 たり当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 843,000 - 52,800 - 49,000 - 36,100 - 36,000 - 78.58 通 期 1,820,000 6.6 146,000 6.7 144,400 △3.8 96,100 10.3 96,000 7.6 209.55 (参考)事業利益 平成29年12月期通期予想165,000百万円(11.1%)
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(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 有
新規 1社 (社名)Asahi Europe Ltd 、 除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む)
平成28年12月期 483,585,862株 平成27年12月期 483,585,862株② 期末自己株式数
平成28年12月期 25,453,509株 平成27年12月期 25,676,299株③ 期中平均株式数
平成28年12月期 458,122,963株 平成27年12月期 459,725,310株
(参考) 個別業績の概要
1.平成28年12月期の個別業績(平成28年1月1日~平成28年12月31日)
(1)個別経営成績
(%表示は対前期増減率)営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
平成28年12月期 56,851 △19.3 26,462 △35.3 26,630 △33.2 37,917 3.5 平成27年12月期 70,409 △19.6 40,889 △33.8 39,889 △35.3 36,621 179.9
1株当たり 当期純利益
潜在株式調整後 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
平成28年12月期 82.77 82.76 平成27年12月期 79.66 79.63
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
平成28年12月期 1,109,207 528,117 47.6 1,152.76 平成27年12月期 916,123 517,508 56.5 1,130.15 (参考)自己資本 平成28年12月期 528,117百万円 平成27年12月期 517,508百万円
※ 監査手続の実施状況に関する表示
この決算短信の開示時点において、金融商品取引法に基づく連結財務諸表の監査手続は終了していません。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
1.当社の連結業績は、当年度の期末決算より従来の日本基準に替えてIFRSを適用しております。そのため、前連結会計年 度の数値につきましてもIFRSに準拠して開示しております。
なお、IFRSと日本基準との差異につきましては、添付資料の33ページの「5.連結財務諸表ー(5)連結財務諸表に関する注記事 項ー(初度適用)」をご覧ください。
2.本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の 前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績 予想のご利用にあたっての注意事項等については、2ページの「1.経営成績・財政状態に関する分析(1)経営成績に関 する分析」をご覧ください。
― 1 ―
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 ………2
(1)経営成績に関する分析 ………2
(2)財政状態に関する分析 ………6
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ………6
(4)事業等のリスク ………7
2.企業集団の状況 ………10
3.経営方針 ………11
(1)会社の経営の基本方針 ………11
(2)目標とする経営指標 ………11
(3)中長期的な会社の経営戦略 ………11
(4)会社の対処すべき課題 ………11
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………11
5.連結財務諸表 ………12
(1)連結財政状態計算書 ………12
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………14
(3)連結持分変動計算書 ………16
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………18
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………20
(継続企業の前提に関する注記) ………20
(報告企業) ………20
(作成の基礎) ………20
(重要な会計方針) ………20
(連結損益計算書関係) ………28
(連結キャッシュ・フロー計算書関係) ………28
(セグメント情報等) ………29
(1株当たり情報) ………32
(重要な後発事象) ………32
(追加情報) ………32
(初度適用) ………33
6.その他 ………45
(1)役員の異動
(2)その他
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日15時23分 1ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
1.経営成績・財政状態に関する分析
(
(
( ( (1 1 1 1 1) ) ) ) )経営成績に関する分析 経営成績に関する分析 経営成績に関する分析 経営成績に関する分析 経営成績に関する分析
(当期の経営成績)
(当期の経営成績)
(当期の経営成績)
(当期の経営成績)
(当期の経営成績)
当期における世界経済は、中国を始めとした新興国の景気減速や、英国のEU離脱問題などに伴い不透明感が高 まりましたが、米国経済の回復が続いたことなどにより、全体としては緩やかな回復となりました。日本経済にお きましては、輸出・生産面に鈍さがみられたものの、雇用・所得環境の改善を背景にした個人消費の持ち直しなど により、景気は緩やかな回復基調が続きました。
こ う し た 状 況 の な か ア サ ヒ グ ル ー プ は、 新 た に 策 定 し た 『 中 期 経 営 方 針 』 の も と で、「『 稼 ぐ 力 』 の 強 化 」、
「資産・資本効率の向上」、「ESGへの取組み強化」の3つを重点課題として、これまで推進してきた「企業価 値向上経営」の更なる深化に取り組みました。
特に「『稼ぐ力』の強化」においては、国内では、高付加価値化、差別化を基軸とした収益基盤の盤石化を図る とともに、海外では、既存事業のブランド強化・育成を軸とした成長戦略の推進や日本発の「強み」を活かす新た な成長基盤の獲得などに取り組みました。
その結果、アサヒグループの当期の売上収益は1兆7,069億1百万円(前期比1.0%増)となりました。また、利 益につきましては、事業利益は1,484億8千6百万円(前期比5.5%増)、営業利益は1,368億8千9百万円(前期比 41.7%増)となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は892億2千1百万円(前期比17.8%増)となりまし た。
※1 事業利益は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した、恒常的な事業の業績を 測る利益指標です。
アサヒグループの実績 (単位:百万円)
実績 前期比
売 上 収 益 1,706,901 1.0% 事 業 利 益 148,486 5.5% 営 業 利 益 136,889 41.7% 親会社の所有者に
帰属する当期利益
89,221 17.8%
セグメントの業績は次の通りです。各セグメントの売上収益はセグメント間の内部売上収益を含んでおります。
事業セグメント別の実績 (単位:百万円)
売上収益 前期比 事業利益 前期比
売上収益事 業利益率
営業利益 前期比 酒類 976,649 0.6% 120,823 0.9% 12.4% 111,192 5.1% 飲料 363,905 3.9% 32,335 28.0% 8.9% 32,775 92.2% 食品 110,824 △0.4% 10,256 21.4% 9.3% 11,377 63.9% 国際 250,316 △0.1% 12,348 △11.5% 4.9% △8 - その他 102,279 5.2% 2,000 △18.3% 2.0% 1,983 △10.5% 調整額計 △97,073 7.0% △23,028 - - △20,430 -
無形資産償却費 - - △6,249 - - - -
合計 1,706,901 1.0% 148,486 5.5% 8.7% 136,889 41.7% ※営業利益における無形資産償却費は各事業に配賦しています。
― 3 ―
[酒類事業
[酒類事業
[酒類事業[酒類事業[酒類事業]]]]]
酒類事業につきましては、「No.1ブランドの育成、創出を通じて“総合酒類提案のリーディングカンパニー”を目 指 す!」 を ス ロ ー ガ ン に、 既 存 ブ ラ ン ド の 価 値 向 上 と イ ノ ベ ー シ ョ ン に よ る 新 価 値 ・ 新 需 要 の 創 造 に 取 り 組 み ま し た。
ビール類については、『アサヒスーパードライ』において、季節のイベントに合わせた販売促進活動を中心にブラ ンド価値の強化に取り組みました。『クリアアサヒ』においては、『クリアアサヒ プライムリッチ』などの既存商 品 の リ ニ ュ ー ア ル や 期 間 限 定 商 品 の 発 売 な ど に よ り、 市 場 に お け る 存 在 感 の 向 上 を 図 り ま し た。ま た、『 ア サ ヒ オ フ』では、“プリン体0※1”“糖質0※2”“人工甘味料0”の特長を加えたリニューアルを行いました。
ビール類以外の酒類については、RTD※3において“収穫後24時間以内搾汁”の果汁を使用し、つくりたての おいしさを維持する独自技術を採用した『アサヒもぎたて』を発売するなど、新たな価値提案に取り組みました。ま た、洋酒において発売60周年を迎えた『ブラックニッカ』や蒸溜所創業150周年を迎えた『ジャックダニエル』のマ ーケティング活動を積極的に推進し、ワインにおいては、『サンタ・ヘレナ・アルパカ』を中心とした輸入ワインの 販売促進活動を強化しました。
アルコールテイスト清涼飲料については、『アサヒドライゼロ』において、飲みごたえをアップさせたリニューア ルを実施したほか、特定保健用食品の『アサヒ ヘルシースタイル』を発売し、市場の活性化に努めました。
以上の結果、酒類事業の売上収益は、ビール類の販売数量が増加したことや、ビール類以外の酒類とアルコールテ イスト清涼飲料の売上がそれぞれ前年を上回ったほか、平成27年に新たに連結子会社となった「エノテカ株式会社」 の業績が通年で加わったことにより、前期比0.6%増の9,766億4千9百万円となりました。
事業利益については、広告販促費が増加しましたが、増収効果のほか、缶蓋の軽量化などの製造原価低減の取組み により、前期比0.9%増の1,208億2千3百万円となりました。(営業利益は前期比5.1%増の1,111億9千2百万円)
※1 100ml当たりプリン体0.5㎎未満を「プリン体0」と表示しております。
※2 栄養表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を「糖質0」と表示しております。
※3 RTD:Ready to Drinkの略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどをいいます。
[飲料事業
[飲料事業
[飲料事業[飲料事業[飲料事業]]]]]
飲料事業につきましては、重点ブランドに集中したマーケティング投資や健康を軸とした商品開発に加えて、物流 インフラの再整備や工場における生産効率の最大化と操業度の向上に取り組むことで、「確固たるブランドの育成」 と「強靭な収益構造の確立」を目指しました。
主力ブランドにおいては、透明果汁※1を使用した『三ツ矢 澄みきるサイダー』や老舗珈琲店監修の缶コーヒー
『ワンダ 極』、コーラの香りの無糖炭酸水『ウィルキンソン タンサン ドライコーラ』を発売するなど、ブランド 価値の向上を図りました。また、天然水に『カルピス』の乳酸菌を加えた『アサヒ おいしい水プラス「カルピス」 の乳酸菌』を発売し、ブランド資産を活用した新価値提案を行いました。
さ ら に、 特 定 保 健 用 食 品 に お い て、『 三 ツ 矢 サ イ ダ ー W ( ダ ブ ル )』 の 発 売 や 『 ア サ ヒ 食 事 と 一 緒 に 十 六 茶 W
(ダブル)』のリニューアルを行うなど、健康機能領域における存在感の向上に努めました。
チルド飲料については、『味わいカルピス』のリニューアルや、さまざまな果物の果実感を楽しめる『潤う果実』 の発売のほか、市場ニーズに対応し小容量の商品の販路を拡大しました。
以上の結果、飲料事業の売上収益は、炭酸飲料やコーヒー飲料の販売数量が前年実績を上回ったことなどにより、 前期比3.9%増の3,639億5百万円となりました。
事 業 利 益 に つ い て は、 増 収 効 果 の ほ か、 品 種 ・ 容 器 構 成 比 の 改 善 や 最 適 生 産 物 流 体 制 の 構 築 に 向 け た 取 組 み に よ り、前期比28.0%増の323億3千5百万円となりました。(営業利益は前期比92.2%増の327億7千5百万円)
※1 透明果汁とは、固形分が残って濁った状態の搾汁後の果汁(混濁果汁)から、液中の固形分を分解しさ らにろ過した、固形分がない果汁のことです。
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日15時23分 3ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
[食品事業
[食品事業
[食品事業[食品事業[食品事業]]]]]
食品事業につきましては、事業会社3社を「アサヒグループ食品株式会社」に集約し、事業やブランドの「強みへ の集中」と統合シナジーの創出に取り組みました。
タブレット菓子『ミンティア』おいては、発売20周年を記念した期間限定のパッケージデザイン商品の発売や消費 者キャンペーンの展開、大粒タイプ『ミンティアブリーズ』の商品ラインアップの拡充などにより、ブランド価値の 向上を図りました。
ベ ビ ー フ ー ド に つ い て は、 粉 末 タ イ プ 『 手 作 り 応 援 』 に お い て 新 商 品 を 発 売 す る な ど、 売 上 拡 大 に 取 り 組 み ま し た。ま た、 育 児 用 ミ ル ク に つ い て は、『 和 光 堂 レ ー ベ ン ス ミ ル ク は い は い 』『 和 光 堂 フ ォ ロ ー ア ッ プ ミ ル ク ぐ ん ぐ ん』のリニューアルを実施し、ブランド力の強化を図りました。
フリーズドライ食品については、『いつものおみそ汁』の量販店における取扱店舗数の拡大や5食入りパック『う ちのおみそ汁』の商品ラインアップの拡充など、積極的な商品展開を推進しました。
サ プ リ メ ン ト に つ い て は、『 デ ィ ア ナ チ ュ ラ ゴ ー ル ド 』 の 販 売 促 進 活 動 に 努 め る と と も に、『 シ ュ ワ ー ベ ギ ン コ イチョウ葉エキス』を発売するなど、機能性表示食品の展開を強化しました。
以上の結果、食品事業の売上収益は、事業ポートフォリオの見直しの影響があったものの、主力ブランドを中心に 好調に推移し、前年並みの1,108億2千4百万円となりました。
事業利益については、主力ブランドが好調に推移したことや、原材料を中心とした製造原価の低減などにより、前 期比21.4%増の102億5千6百万円となりました。(営業利益は63.9%増の113億7千7百万円)
[国際事業
[国際事業
[国際事業[国際事業[国際事業]]]]]
国際事業につきましては、各事業の成長ポートフォリオの強化・拡充や統合シナジーの最大化を図るとともに、中 国・東南アジアにおける成長基盤の拡大に取り組みました。
オセアニア事業については、飲料において、主力の炭酸飲料カテゴリーでブランド力の向上に努めたことに加え、 市場が拡大しているミネラルウォーターカテゴリーでは『Cool Ridge』『Frantelle』などの販売強化に取り組みま した。また、酒類においては、主力の低アルコール飲料のほか、『アサヒスーパードライ』などのビールや成長カテ ゴリーであるサイダー(りんご酒)における積極的な販売促進活動を展開し、安定成長に向けた事業構造を確立しま した。
東南アジア事業については、マレーシアの『ワンダ』やインドネシアの『ICHI OCHA』など各国の主力ブランドを 中心に販売促進活動を拡大しました。また、マレーシアにおいて新たに『カルピス』を展開、インドネシアにおいて は『カフェラ エクスプレッソ』を発売するなど、自社ブランド商品の市場における存在感の向上に努めました。
中国事業については、飲食店における樽生ビール取扱店の新規開拓に加え、スーパーなどの量販店への提案型営業 の強化などにより、『アサヒスーパードライ』の販売数量の拡大を図りました。
ま た、10 月 に 欧 州 に お い て Anheuser-Busch InBev SA/NV か ら、 同 社 が 買 収 し た SABMiller plc が 保 有 し て い た
『Peroni』『Grolsch』『Meantime』の各ブランド及び製造・販売会社を取得しました。これら各ブランドと『アサ ヒスーパードライ』の欧州での成長による事業基盤の更なる拡大に向けて、製造・販売・マーケティングなど幅広い 分野でのシナジー創出に取り組みました。
以上の結果、国際事業の売上収益は、円高の影響があったものの、各地域の事業が堅調に推移したほか、欧州ビー ル事業の業績の上乗せもあり、前年並みの2,503億1千6百万円となりました。
事業利益については、各地域の事業が堅調に推移したことに加え、製造原価低減の取組みによる効果もありました が、豪州などの通貨安の影響や、欧州ビール事業買収に伴う一時的な費用の発生などにより、前期比11.5%減の123 億4千8百万円となりました。(営業損失は、前期に比べ160億5千4百万円改善し8百万円)
[その他の事業
[その他の事業
[その他の事業[その他の事業[その他の事業]]]]]
その他の事業につきましては、売上収益は、健康食品の販売促進活動を強化したことなどにより、前期比5.2%増 の1,022億7千9百万円となりました。
事業利益については、貨物運送業における拠点の増設に伴う固定費の増加などにより、前期比18.3%減の20億円と なりました。(営業利益は前期比10.5%減の19億8千3百万円)
― 5 ―
(次期の見通し)
(次期の見通し)
(次期の見通し)(次期の見通し)(次期の見通し)
2017年度は、新たに策定した「中期経営方針」に基づいて、国内収益基盤の盤石化と国際事業の成長エンジン化に よる「稼ぐ力」の強化を図り、事業全体で着実な増収・増益を目指します。また、資本コストを踏まえた資産・資本 効率の向上やサステナビリティの向上を目指し た E S G ( 環 境 ・ 社 会 ・ ガ バ ナ ン ス ) へ の 取 り 組 み を 強 化 す る こ と で、“企業価値向上経営”の更なる深化を目指していきます。
これらの取り組みにより、2017年度の連結売上収益は1兆8,200億円、事業利益は1,650億円、営業利益は1,460億 円、親会社の所有者に帰属する当期利益は960億円を見込んでおります。
アサヒグループの業績予想 (単位:百万円) 業績予想 前期比 売 上 収 益 1,820,000 6.6% 事 業 利 益 165,000 11.1% 営 業 利 益 146,000 6.7% 親会社の所有者に
帰属する当期利益
96,000 7.6%
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日 15時23分5ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
(
(
( ( (2 2 2 2 2) ) ) ) )財政状態に関する分析 財政状態に関する分析 財政状態に関する分析 財政状態に関する分析 財政状態に関する分析
(資産、負債及び資本の
(資産、負債及び資本の
(資産、負債及び資本の
(資産、負債及び資本の
(資産、負債及び資本の状況)状況)状況)状況)状況)
当年度の連結総資産は、投資有価証券及び関係会社株式売却などの資産キャッシュ化を推進したことで資産の減少 があった一方、国外において買収した企業を新たに新規連結範囲に含めたことにより各資産の増加があり、総資産は 前年度末と比較して2,817億8百万円増加の、2兆863億8千1百万円となりました。
負債は、主に金融債務(短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、1年内償還予定の社債、コマーシャル・ペー パ ー、 社 債、 長 期 借 入 金 の 合 計 ) が 増 加 し た こ と に よ り、 前 年 度 末 と 比 較 し て 2,392 億 8 千 5 百 万 円 増 加 し、1 兆 2,402億7千6百万円となりました。
資本は、前年度末に比べ424億2千3百万円増加し、8,461億5百万円となりました。これは、配当金支出による利 益剰余金の減少があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が増加したことなどに よるものです。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は40.1%となりました。
(キャッシュ・フローの
(キャッシュ・フローの
(キャッシュ・フローの
(キャッシュ・フローの
(キャッシュ・フローの状況)状況)状況)状況)状況)
当年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益が1,500億6千8百万円となりましたが、売上債権等 の運転資金増減による減少や法人税等の支払いによる減少があった一方で、減価償却費や減損損失等の非キャッシュ 項目による増加があり、1,544億5千2百万円(前期比:379億8千1百万円の収入増)の収入となりました。
投 資 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー は、 欧 州 に お け る 子 会 社 株 式 の 取 得 な ど に よ り、2,685 億 7 百 万 円 ( 前 期 比 1,914億2千4百万円の支出増)の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の借入による金融債務の増加があり、1,195億5千4百万 円(前期比:1,948億5百万円の支出減)の収入となりました。
以上の結果、当年度末では、前年度末と比較して現金及び現金同等物の残高は51億6千8百万円増加し、484億5 千9百万円となりました。
( ( ( (
(参考参考参考参考)参考)))) キャッシュ・フロー関連キャッシュ・フロー関連指標の推移キャッシュ・フロー関連キャッシュ・フロー関連キャッシュ・フロー関連指標の推移指標の推移指標の推移指標の推移
2015年12月期 2016年12月期
親会社所有者帰属持分比率(%) 43.7 40.1
時価ベースの親会社所有者帰属 持分比率(%)
96.4 81.0
キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(年)
4.1 4.1
インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)
30.8 42.2
(注) 親会社所有者帰属持分比率:親会社所有者帰属持分/総資産
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標はいずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
※ キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを使用しております。
(
(
( ( (3 3 3 3 3) ) ) ) )利益配分に関する基本方 利益配分に関する基本方 利益配分に関する基本方 利益配分に関する基本方 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 針及び当期・次期の配当 針及び当期・次期の配当 針及び当期・次期の配当 針及び当期・次期の配当
当社は、「中期経営方針」に基づいて、創出されるフリーキャッシュフローは、国内外のM&Aなど成長基盤の獲 得を最優先に活用する一方で、株主還元では、2018年までに配当性向で30%(国際財務報告基準(IFRS))を目処とし た安定的な増配を目指しております。また、成長投資とのバランスに鑑みた機動的な自己株式の取得も検討し、株主 還元の充実に努めていく方針です。
当期の期末配当は、連結財務状況や通期の連結業績等を勘案し、1株当り28円とすることを予定しており、中間配 当の26円と合わせて、年間では4円増配の54円の普通配当となる予定です。なお、本件は平成29年3月28日開催予定 の第93回定時株主総会に付議する予定です。
次期の配当金は、1株当り中間配当30円、期末配当30円の年間では6円増配の60円の普通配当となる予定です。
― 7 ―
(
(
( ( (4 4 4 4 4) ) ) ) )事業等のリスク 事業等のリスク 事業等のリスク 事業等のリスク 事業等のリスク
決算短信に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性 がある事項には、以下のようなものがあります。
①国内市場・経済の動向及び人口の変動による影響について
アサヒグループの売上収益において酒類事業の占める割合は約54%となっており、またその大部分は国内市場で の売上となっております。今後の国内景気の動向によって、酒類消費量に大きな影響を与える可能性が考えられま す。また、日本国内での人口の減少、少子高齢化が進んでいくと、酒類の消費量の減少、また酒類のみならず飲料 事業、食品事業における消費量にも影響を与え、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があり ます。
②税制改正について
消費税や酒税の増税が行われた場合、販売価格の上昇によって酒類事業、飲料事業、食品事業における消費量が 減少し、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
③特定商品への依存について
アサヒグループの売上収益の中で重要な部分を占めるのが、ビール類販売による売上であります。アサヒグルー プとしましては、ビール類以外にも酒類全般における商品のラインアップを充実させ売上収益を増加させるととも に、酒類事業以外に飲料、食品といった事業の拡大を図っております。しかしながら、市場の需要動向によってビ ール類消費量の大幅な減少を余儀なくされる等、予期せぬ事態が発生した場合、アサヒグループの業績及び財務状 況に影響を及ぼす可能性があります。
④食品の安全性について
アサヒグループは、最高の品質をお客様にご提供することを経営理念として掲げており、グループ内の万全な検 査管理体制によって食品の安全性を確立しております。しかしながら、食品業界を取り巻く昨今の環境においては、 放射能汚染、鳥インフルエンザ、残留農薬、遺伝子組替、アレルギー物質の表示、異物混入等様々な問題が発生し ております。また、従来の食品安全の取り組みに加え、意図的な異物混入を防止するフードディフェンスの取り組 みの必要性が増しております。アサヒグループとしましては、そのリスクを事前に察知あるいは評価し、顕在化す る 前 に 対 処 す る よ う 取 組 み を 強 化 し て お り ま す が、 ア サ ヒ グ ル ー プ の 取 組 み の 範 囲 を 超 え る 事 態 が 発 生 し た 場 合、 アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑤原材料価格の変動について
アサヒグループの製品に使用する主要な原材料の価格は、天候、自然災害等によって変動します。価格が高騰し た 場 合 に は 製 造 コ ス ト の 上 昇 に 繋 が り、 ま た 市 場 の 状 況 に よ っ て 販 売 価 格 に 転 嫁 す る こ と が で き な い 場 合 が あ り、 アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑥気象条件、自然災害等による影響について
アサヒグループの酒類及び飲料の売上については、異常気象や天候不順によって市場が低迷した場合、その販売 量が影響を受ける可能性があります。また、突発的に発生する災害や天災、不慮の事故等の影響で製造、物流設備 等が損害を被ることにより、資産の喪失、商品の滞留等による損失計上、設備復旧のための費用、生産、物流の停 止による機会損失が考えられ、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑦情報システムのリスクについて
アサヒグループは、販促キャンペーン、通信販売等により多数のお客さまの個人情報を保持しております。アサ ヒグループは、これらの重要な情報の紛失、誤用、改ざん等を防止するため、システムを含め情報管理に対して適 切なセキュリティ対策を実施しております。しかしながら、停電、災害、ソフトウエアや機器の欠陥、コンピュー タウィルスの感染、不正アクセス等予測の範囲を超える出来事により、情報システムの崩壊、停止または一時的な
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混 乱、 顧 客 情 報 を 含 め た 内 部 情 報 の 消 失、 漏 洩、 改 ざ ん 等 の リ ス ク が あ り ま す。こ の よ う な 事 態 が 発 生 し た 場 合、 営業活動に支障をきたし、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑧海外事業におけるリスクについて
アサヒグループは、アジア、オセアニア及び欧米にて海外での事業を展開しております。アサヒグループとしま しては、海外事業におけるリスクを事前に察知し、顕在化する前に具体的かつ適切な対処をするよう取り組んでお りますが、以下のような予期できない、または予測の範囲を超える変化があった場合、アサヒグループの業績及び 財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
・ 予期できない租税制度や法律、規制等の改正 ・ 政治的要因及び経済的要因の変動
・ 伝染病の流行による社会的・経済的混乱
・ 予測の範囲を超えた市場の変動、為替レートの変動 ・ テロ・戦争の勃発による社会的・経済的混乱 ・ 異常気象や地震等の自然災害の発生
⑨環境に関するリスクについて
アサヒグループは、廃棄物再資源化、省エネルギー、二酸化炭素排出の削減、容器リサイクルの徹底を図り、事業 を遂行していくうえで環境に関連する各種法律、規制を遵守しております。しかしながら、関係法令等の変更によっ て、新規設備の投資、廃棄物処理方法の変更等による大幅なコストの増加が発生する場合、アサヒグループの業績及 び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑩法律、規制等の変更によるリスクについて
アサヒグループは、国内で事業を遂行していくうえで、酒税法、食品衛生法、製造物責任法等様々な法的規制の適 用を受けております。また海外事業を展開していくうえでも関係する法律、規制等の適用を受けております。これら の法律、規制等が変更された場合、または予期し得ない法律、規制等が新たに導入された場合、アサヒグループの業 績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑪アルコール飲料規制の動きについて
アサヒグループは、アルコール飲料を製造・販売する企業として、企業の社会的責任(CSR)を果たすため、広告 の表現や容器への表示に関して細心の注意をはらうとともに、未成年飲酒・妊産婦飲酒の防止等、適正飲酒の啓発活 動に積極的に取り組んでおりますが、国際的にアルコール問題が議論される中、予想を大幅に超える規制が行われた 場合、酒類消費量が減少し、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑫訴訟のリスクについて
アサヒグループは、事業を遂行していくうえで、各種関係法令を遵守し、また社員がコンプライアンスを理解し、 実践することに最善の努力をしております。しかしながら、国内国外を問わず事業を遂行していくうえで、訴訟提起 されるリスクを抱えております。万一アサヒグループが訴訟を提起された場合、また訴訟の結果によっては、アサヒ グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑬保有資産の価格変動について
アサヒグループが保有する土地や有価証券等の資産価値の下落や事業環境の変化等があった場合、アサヒグルー プの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑭退職給付関係について
アサヒグループの従業員及び元従業員の退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上で使用される割引率等に基 づき算出されております。制度資産の公正価値変動、金利の変動、年金制度の変更等、前提条件に大きな変動があっ た場合、アサヒグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
― 9 ―
⑮事業・資本提携について
アサヒグループは、中期経営方針に沿って、成長基盤確立の一環として国内外他社との事業・資本提携を推進して います。しかしながら、アサヒグループ、提携先及び出資先を取り巻く事業環境の変化等の影響によって、当初想定 していたシナジー効果を得られない可能性があります。また、そのような環境変化によって、提携先及び出資先の事 業、経営及び財務状況の悪化等が生じた場合、アサヒグループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があ ります。
また、出資先が業績不振となり、出資に伴い発生した「のれん」等について多額の減損損失を計上する必要が生じ た場合、アサヒグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
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2.企業集団の状況
アサヒグループは、当社、子会社137社及び持分法適用会社138社により構成されており、その主要な会社及び事業 の系統図は以下のとおりです。
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3.経営方針
(
(
( ( (1 1 1 1 1) ) ) ) )会社の経営の基本方針 会社の経営の基本方針 会社の経営の基本方針 会社の経営の基本方針 会社の経営の基本方針
アサヒグループは、純粋持株会社であるアサヒグループホールディングス株式会社のもと、グループ共通の経営理 念に「アサヒグループは、最高の品質と心のこもった行動を通じて、お客様の満足を追求し、世界の人々の健康で豊 かな社会の実現に貢献します。」を掲げて、「酒類」「飲料」「食品」及び同分野の「国際」事業を展開しています。
ま た、 企 業 活 動 を 展 開 す る う え で 不 可 欠 な 「 持 続 可 能 な 社 会 」 の 実 現 に 向 け て、「 食 と 健 康 」「 環 境 」「 人 と 社 会」の3つの活動領域とその領域におけるマテリアリティ(重要課題)を定め、事業を通じて社会的課題の解決に取 り組んでいます。
(
(
( ( (2 2 2 2 2) ) ) ) )目標とする経営指標 目標とする経営指標 目標とする経営指標 目標とする経営指標 目標とする経営指標
「中期経営方針」では、EPS(1株当たり当期純利益)で年平均10%程度の成長を目指すとともに、ROE(自 己資本利益率)の10%以上の水準の維持・向上を図ることを、主な経営指標の目標としております。
(
(
( ( (3 3 3 3 3) ) ) ) )中長期的な会社の経営戦 中長期的な会社の経営戦 中長期的な会社の経営戦 中長期的な会社の経営戦 中長期的な会社の経営戦略 略 略 略 略
今後の経営環境としては、国内ではデフレからの脱却が正念場を迎え、世界経済でも一部に不透明感が増している なか、消費の更なる多様化を始めとした様々な「リスクと機会」が顕在化してくることが想定されます。さらに、コ ーポレートガバナンス・コードの策定などに応じて、日本企業の経営スタイルや株主の皆様を始めとしたステークホ ルダーの視点は、より持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にシフトしていくことが想定されます。
こ れ ら を 踏 ま え、2016 年 に 更 新 し た 『 長 期 ビ ジ ョ ン 』 で は、「『 食 の 感 動 ( お い し さ ・ 喜 び ・ 新 し さ )』 を 通 じ て、世界で信頼される企業グループを目指す。」ことを掲げ、10年程度先を見据えた事業の将来像として「酒類を中 核とする総合飲料食品グループとして、国内では、高付加価値化を基軸とするリーディングカンパニーを目指すとと もに、日本発の『強み』を活かすグローバルプレイヤーとして独自のポジションを確立する。」ことを目指していま す。
さ ら に、『 長 期 ビ ジ ョ ン 』 で は、「 全 て の ス テ ー ク ホ ル ダ ー の 満 足 を 追 求 し、『 持 続 的 な 企 業 価 値 の 向 上 』 を 図 る。」ことを掲げ、各ステークホルダーに対するビジョンを定めています。
『長期ビジョン』の実現に向けた『中期経営方針』では、3年程度先を想定した主要指標のガイドラインを示しつ つ、以下3つの重点課題を設定し、これまで推進してきた「企業価値向上経営」の更なる深化に取り組んでいます。 イ.国内収益基盤の盤石化と国際事業の成長エンジン化による「稼ぐ力」の強化
ロ.資本コストを踏まえた資産・資本効率の向上
ハ.サステナビリティの向上を目指したESG(環境・社会・ガバナンス)への取組み強化
こ う し た 『 長 期 ビ ジ ョ ン 』『 中 期 経 営 方 針 』 を 「 エ ン ゲ ー ジ メ ン ト ・ ア ジ ェ ン ダ ( 建 設 的 な 対 話 の 議 題 )」 と し て、株主や投資家の皆様を始めとしたステークホルダーとの対話を深め、日本はもとより世界で信頼される企業グル ープを目指していきます。
(
(
( ( (4 4 4 4 4) ) ) ) )会社の対処すべき課題 会社の対処すべき課題 会社の対処すべき課題 会社の対処すべき課題 会社の対処すべき課題
2017年度は、国内外で経済の不確実性が高まることが想定されますが、アサヒグループは『中期経営方針』に基づ いて、国内では主力ブランドの価値向上を軸として収益基盤の更なる盤石化に取り組みます。また海外では、2016年 に取得したイタリア、オランダ、英国の西欧ビール事業と、取得を予定しているチェコ、スロバキア、ポーランド、 ハンガリー、ルーマニアの中東欧ビール事業において、有力なプレミアムブランドや広範な販売網を生かしたシナジ ーを創出することなどにより、国内外で「稼ぐ力」を強化していきます。さらに、保有資産の見直しなど、資産・資 本効率の向上を目指した事業ポートフォリオの最適化を推進していく方針です。
こ れ ら の 取 組 み に よ り、2017 年 度 の 連 結 売 上 収 益 は 1 兆 8,200 億 円、 事 業 利 益 は 1 ,650 億 円、 営 業 利 益 は 1,460 億 円、親会社の所有者に帰属する当期利益は960億円を見込んでおります。
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
アサヒグループは、財務情報の国際的な比較可能性の向上や開示の充実により、株主・投資家の皆さまをはじめと したステークホルダーに対して、より有用性の高い情報を提供し利便性を高めることを目的として、当年度(2016年 1月1日から2016年12月31日まで)より、国際財務報告基準(IFRS)を適用しております。
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日15時23分 11ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
5.連結財務諸表
(1)【連結財政状態計算書】
移行日 (2015年1月1日)
前年度 (2015年12月31日)
当年度 (2016年12月31日) 資産
流動資産
現金及び現金同等物 62,236 43,290 48,459
営業債権及びその他の債権 365,239 372,043 397,340
棚卸資産 122,207 129,494 136,460
未収法人所得税等 10,279 4,525 14,161
その他の金融資産 5,299 6,360 3,428
その他の流動資産 18,992 21,832 31,934
小計 584,254 577,547 631,784
売却目的で保有する資産 - - 3,241
流動資産合計 584,254 577,547 635,026
非流動資産
有形固定資産 541,067 518,576 570,771
のれん及び無形資産 240,046 223,485 491,538
持分法で会計処理されている投資 225,158 190,563 141,398
その他の金融資産 173,364 236,110 198,586
繰延税金資産 30,184 21,932 18,825
確定給付資産 19,412 25,354 18,942
その他の非流動資産 12,590 11,103 11,293
非流動資産合計 1,241,825 1,227,126 1,451,355
資産合計 1,826,080 1,804,673 2,086,381
― 13 ―
(単位:百万円) 移行日
(2015年1月1日)
前年度 (2015年12月31日)
当年度 (2016年12月31日) 負債及び資本
流動負債
営業債務及びその他の債務 274,956 273,092 332,639
社債及び借入金 280,856 249,209 281,870
未払法人所得税等 27,430 23,476 34,957
その他の金融負債 28,066 27,038 26,352
その他の流動負債 147,420 143,770 142,828
小計 758,731 716,588 818,649
売却目的で保有する資産に直接関連する負債 - - 907
流動負債合計 758,731 716,588 819,556
非流動負債
社債及び借入金 153,435 165,231 288,490
確定給付負債 24,073 23,391 25,789
繰延税金負債 41,168 37,245 49,302
その他の金融負債 55,753 55,746 54,127
その他の非流動負債 2,964 2,787 3,009
非流動負債合計 277,395 284,402 420,719
負債合計 1,036,126 1,000,991 1,240,276
資本
資本金 182,531 182,531 182,531
資本剰余金 120,895 120,524 118,668
利益剰余金 493,129 549,084 589,935
自己株式 △58,176 △77,377 △76,709
その他の資本の構成要素 36,154 14,657 21,927
親会社の所有者に帰属する持分合計 774,534 789,420 836,354
非支配持分 15,419 14,261 9,750
資本合計 789,953 803,682 846,105
負債及び資本合計 1,826,080 1,804,673 2,086,381
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日 15時23分13ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
(2)【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
(単位:百万円) 注記
前年度 (自 2015年1月1日
至 2015年12月31日)
当年度 (自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
売上収益 1,689,527 1,706,901
売上原価 △1,102,839 △1,098,173
売上総利益 586,688 608,728
販売費及び一般管理費 ※1 △445,996 △460,241
その他の営業収益 3,514 8,004
その他の営業費用 △47,580 △19,600
営業利益 96,626 136,889
金融収益 3,011 3,106
金融費用 △5,095 △4,066
持分法による投資損益 17,627 1,974
持分法で会計処理されている投資の売却益 - 12,163
企業結合に伴う再測定益 5,394 -
税引前利益 117,563 150,068
法人所得税費用 △42,962 △62,952
当期利益 74,600 87,115
当期利益の帰属:
親会社の所有者 75,770 89,221
非支配持分 △1,170 △2,105
合計 74,600 87,115
基本的1株当たり利益 (円) 164.82 194.75
希薄化後1株当たり利益(円) 164.75 194.75
― 15 ―
【連結包括利益計算書】
(単位:百万円) 前年度
(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
当年度 (自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
当期利益 74,600 87,115
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目 その他の包括利益を通じて公正価値で 測定される金融商品への投資の公正価 値の変動
△1,073 △3,010
確定給付制度に係る再測定 2,992 △6,333
持分法適用会社に対する持分相当額 △4 30
純損益に振り替えられる可能性のある項目
キャッシュ・フロー・ヘッジ △197 △7,628
在外営業活動体の換算差額 △29,759 10,137
持分法適用会社に対する持分相当額 6,532 △18,683
その他の包括利益合計 △21,509 △25,488
当期包括利益合計 53,090 61,627
当期包括利益合計の帰属:
親会社の所有者 55,722 64,366
非支配持分 △2,631 △2,738
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日 15時23分15ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)
(3)【連結持分変動計算書】
前年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
(単位:百万円)
区分
親会社の所有者に帰属する持分
非支配 持分
資本合計 資本金
資本 剰余金
利益 剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
親会社の 所有者に 帰属する 持分合計 その他の
包括利益 を通じて 公正価値 で測定さ れる金融 商品への 投資の公 正価値の 変動
確定給付 制度に係 る再測定
キャッシ ュ・ フロー・
ヘッジ
在外営業 活動体の 換算差額
その他の 資本の構 成要素合
計
2015年1月1日 現在の残高
182,531 120,895 493,129 △58,176 36,460 - △305 - 36,154 774,534 15,419 789,953 当期包括利益
当期利益 75,770 - 75,770 △1,170 74,600
その他の包括利益 △1,074 3,024 △197 △21,800 △20,048 △20,048 △1,461 △21,509 当期包括利益合計 - - 75,770 - △1,074 3,024 △197 △21,800 △20,048 55,722 △2,631 53,090
非金融資産等への振替 364 364 364 364
所有者との取引
剰余金の配当 △21,629 - △21,629 △475 △22,104
自己株式の取得 △20,031 - △20,031 △20,031
自己株式の処分 △370 831 - 460 460
企業結合による変動 - - 1,949 1,949
株式報酬取引 - - -
そ の 他 の 資 本 の 構 成 要 素 か ら 利 益 剰 余 金 への振替
1,813 1,210 △3,024 △1,813 - -
その他の増減 - - -
所 有 者 か ら の 拠 出 及 び 所有者への分配合計
- △370 △19,815 △19,200 1,210 △3,024 - - △1,813 △41,201 1,474 △39,726 支 配 の 変 動 を 伴 わ な い
非支配持分の取得
- - -
子 会 社 所 有 持 分 の 変 動 合計
- - - - - - - - - - - -
所有者との取引合計 - △370 △19,815 △19,200 1,210 △3,024 - - △1,813 △41,201 1,474 △39,726 2015年12月31日
現在の残高
182,531 120,524 549,084 △77,377 36,596 - △138 △21,800 14,657 789,420 14,261 803,682
― 17 ― 当年度(自 2016年1月1日 至 2016年12月31日)
(単位:百万円)
区分
親会社の所有者に帰属する持分
非支配 持分
資本合計 資本金
資本 剰余金
利益 剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
親会社の 所有者に 帰属する 持分合計 その他の
包括利益 を通じて 公正価値 で測定さ れる金融 商品への 投資の公 正価値の 変動
確定給付 制度に係 る再測定
キャッシ ュ・ フロー・
ヘッジ
在外営業 活動体の 換算差額
その他の 資本の構 成要素合
計
2016年1月1日 現在の残高
182,531 120,524 549,084 △77,377 36,596 - △138 △21,800 14,657 789,420 14,261 803,682 当期包括利益
当期利益 89,221 - 89,221 △2,105 87,115
その他の包括利益 △2,967 △6,301 △7,652 △7,933 △24,854 △24,854 △633 △25,488 当期包括利益合計 - - 89,221 - △2,967 △6,301 △7,652 △7,933 △24,854 64,366 △2,738 61,627
非金融資産等への振替 7,571 7,571 7,571 7,571
所有者との取引
剰余金の配当 △23,817 - △23,817 △489 △24,306
自己株式の取得 △21 - △21 △21
自己株式の処分 △302 689 - 386 386
企業結合による変動 - - 155 155
株式報酬取引 44 - 44 44
そ の 他 の 資 本 の 構 成 要 素 か ら 利 益 剰 余 金 への振替
△24,553 18,252 6,301 24,553 - -
その他の増減 - - 312 312
所 有 者 か ら の 拠 出 及 び 所有者への分配合計
- △258 △48,370 668 18,252 6,301 - - 24,553 △23,406 △21 △23,428 支 配 の 変 動 を 伴 わ な い
非支配持分の取得
△1,597 - △1,597 △1,750 △3,347 子 会 社 所 有 持 分 の 変 動
合計
- △1,597 - - - - - - - △1,597 △1,750 △3,347 所有者との取引合計 - △1,855 △48,370 668 18,252 6,301 - - 24,553 △25,004 △1,771 △26,776 2016年12月31日
現在の残高
182,531 118,668 589,935 △76,709 51,881 - △219 △29,734 21,927 836,354 9,750 846,105
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(4)【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円) 注記
前年度 (自 2015年1月1日
至 2015年12月31日)
当年度 (自 2016年1月1日
至 2016年12月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 117,563 150,068
減価償却費及び償却費 70,745 71,131
減損損失 27,099 6,336
受取利息及び受取配当金 △2,698 △2,836
支払利息 3,875 3,763
持分法による投資損益(△は益) △17,627 △1,974
持 分 法 で 会 計 処 理 さ れ て い る 投 資 の 売 却 益
- △12,163
固定資産除売却損益(△は益) 3,766 △1,324
企業結合に伴う再測定益 △5,394 -
営業債権の増減額(△は増加) △13,387 △9,821
棚卸資産の増減額(△は増加) △4,242 △607
営業債務の増減額(△は減少) △3,032 6,369
未払酒税の増減額(△は減少) △173 497
確定給付資産負債の増減額(△は減少) △2,811 △2,096
その他 6,441 △2,623
小計 180,123 204,718
利息及び配当金の受取額 8,801 5,546
利息の支払額 △3,776 △3,658
法人所得税の支払額 △68,677 △52,153
営業活動によるキャッシュ・フロー 116,471 154,452
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △47,975 △50,357
有形固定資産の売却による収入 5,239 11,923
無形資産の取得による支出 △10,573 △7,791
投資有価証券の取得による支出 △3,822 △2,286
投資有価証券の売却による収入 2,279 30,870
持 分 法 で 会 計 処 理 さ れ て い る 投 資 の 売 却 による収入
- 36,440
連 結 の 範 囲 の 変 更 を 伴 う 子 会 社 株 式 等 の 取得による支出
※2 △21,257 △290,893
その他 △975 3,587
投資活動によるキャッシュ・フロー △77,083 △268,507
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の増減額(△は減少) △36,328 △10,793
リース債務の返済による支出 △11,220 △10,765
長期借入による収入 13,828 205,310
長期借入金の返済による支出 △14,113 △7,479
社債の発行による収入 34,815 -
社債の償還による支出 △20,000 △30,000
自己株式の取得による支出 △20,031 △21
配当金の支払 △21,629 △23,817
非支配株主からの払込 - 313
連 結 の 範 囲 の 変 更 を 伴 わ な い 子 会 社 株 式 の取得による支出
- △2,773
その他 △571 △419
財務活動によるキャッシュ・フロー △75,250 119,554
― 19 ―
(単位:百万円) 注記
前年度 (自 2015年1月1日
至 2015年12月31日)
当年度 (自 2016年1月1日
至 2016年12月31日) 現金及び現金同等物に係る為替変動による
影響
△4,558 642
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △40,422 6,141
現金及び現金同等物の期首残高 ※1 62,236 43,290
連 結 の 範 囲 の 変 更 に 伴 う 現 金 及 び 現 金 同 等 物の増減額(△は減少)
※3 21,476 -
売 却 目 的 で 保 有 す る 資 産 に 含 ま れ る 現 金 及 び現金同等物
- △972
現金及び現金同等物の期末残高 ※1 43,290 48,459
決算短信(宝印刷) 2017年02月14日15時23分 19ページ(Tess 1.50(64) 20160317_01)